カリギュラ効果・心理的リアクタンス
「パンドラの箱」から「青ひげ」「鶴の恩返し」「浦島太郎」などの物語に共通しているのは「見てはいけない・開けてはいけない」という禁止事項を破ることです。もしも禁じられなければ、主人公たちは何も知らずに過ごしていたかもしれません。このように人間には、「やってはいけない」と言われると、よけいやりたくなる、反発心のようなものがあるのです。このことは不道徳な内容のため上映禁止になった映画『カリギュラ』がかえって耳目を集めたことから「カリギュラ効果」とも呼ばれています。
また、これと似たものに、「心理的リアクタンス」があります。これは自由を制限されそうだ、と感じるときに生じる心理的な抵抗で、たとえば学生時代に「勉強しなさい」と言われると「もう！今やろうと思ってたのに」とふてくされ、そこでやる気をなくしてしまうような心の働きのこと。実際に指摘されたことが正しかったとしても、「違う」と反発せずにはいられなくなる心理です。
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