距離感とパーソナルスペース
ある一定の距離まで他人が近づいてくると不安になる、その領域のことを「パーソナルスペース」と呼びます。これは言い換えれば「心理的なナワバリ」。一般に、親密な相手ほどパーソナルスペースは狭くなり、その範囲は「恋人や親子の距離」「友人同士の距離」「上司や仕事仲間の距離」「公共の距離」の順に広くなっていきます。
このパーソナルスペースは、人と人との間の物理的な距離を表すものですが、心理的な距離感にも応用することができるでしょう。たとえば、それほど親しくないのに興味本位でプライバシーに関する質問をするなどの立ち入った行動は、相手を不快にさせたり、不安にさせたりするはずです。逆に恋人同士なのに、妙に他人行儀なのも水くさいと言われます。人間関係を円滑にすることができるのは、そうした微妙な距離感をうまくつかめる人と言えるかもしれません。
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